DALIのアドレス指定とコミッショニングを高速化

DALI設定時のDALI アドレスの割り当て

DALI を設定する際に、最初に直面する課題の一つが DALI アドレスの割り当て です。

どの制御装置(直流電源装置)にどの DALI アドレス(Short Address)が割り当てられているかを識別するプロセスには かなりの時間 がかかります。

なぜ DALI のアドレス指定には時間がかかるのか?

その理由は、すべての DALI コントロールギア(制御装置)は、工場出荷時にはアドレスが未割り当ての状態だから です。これに対処するために、以下の手順が実行されます。

  1. DALI ソフトは、DALI ラインをスキャンまたは再スキャンし、「新しいユニット」を検索するためにブロードキャスト問い合わせを行います。
  2. すべての新しいユニットは内部で乱数を生成し、この乱数を使ってクエリにどのように応答するかを決定します。
  3. アドレス割り当てソフトは、乱数に基づいて各ユニットにアドレスを割り当てます。
  4. 新しいユニットが応答しなくなるまで、このプロセスが繰り返されます。

この結果、DALI ライン上のデバイスにはアドレスが割り当てられますが、その順序や物理的な配置はランダム になります。

DALI 制御装置(直流電源装置)の識別が課題に

DALI ライン上には最大 64 台の制御装置 が接続可能ですが、それぞれのデバイスに割り当てられたアドレスを特定するのは大変な作業です。

従来、この識別作業は アドレス割り当てソフトを使用して各アドレスのデバイスを点滅させ、建物内を巡回しながらどのライトが点滅しているかを確認する ことで行われていました。この方法では、DALI ライン上のすべてのライトを識別するのに何時間もかかる ことがあります。

DALI のアドレス指定とコミッショニングを高速化する方法

RAPIX  では、このプロセスを大幅に簡素化する革新的なアプローチが採用されています。

  • アドレスは 従来どおりランダムな順序で割り当てられます が、識別プロセスが劇的にやりやすくになります。
  • RAPIX DALI-2 USB  テスターを使用て PC を DALI ライン 信号線に接続し、Wi-Fi を使ってスマートフォンやタブレット(iPAD/Andoroid)に Web ページを提供できます。
  • このリモートデバイスを使用して、特許取得済みの Rapid Find アルゴリズムを活用し、建物内を移動しながらすべてのライトを識別し、その場でDALIアドレスを変更できます。

RAPIX と DALI

RAPIX Addressingにより、DALI のコミッショニングがより効率的になります。これにより、従来の方法に比べて大幅に時間を短縮し、設置の手間を軽減することができます。

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