DALI 設置前に確認すべきチェックリスト
DALI の配線作業が完了すると、すべての主電源と DALI BUS 信号線の配線が、DALI ライン上のすべての DALI 照明器具まで接続されている 状態になります。
では、設定を開始する前に、どのようなチェック項目をリストアップすればよいのでしょうか?
ここでは、DALI インストールをより迅速かつ信頼性の高いものにする 10 項目の DALI チェックリスト を紹介します。
✅ 10 項目の DALI チェックリスト
1️⃣ DALI コントロールギア(照明器具)の台数確認
- DALI ライン上の DALI コントロールギア(照明器具)の数が 64 台を超えていないことを確認 します。
- 将来の追加や変更を考慮し、台数は 55台 以下に抑える のが理想的です。
2️⃣ 配線図の更新と確認
- 施工後の配線図を最新の状態に更新し、DALI コントロールギア(照明器具)がどの DALI ラインにあるかを明確にマーク します。
3️⃣ 主電源の配線確認
- 各 DALI 照明器具への主電源配線が正しく接続されていることを確認 します。
- 配線を軽く引っ張り、ネジ止めやプッシュ端子の固定が適切かチェック します。
4️⃣ 照明器具への電源供給確認
- 各 DALI 照明器具に 100~240V AC が正常に供給されていることを確認 します。
5️⃣ DALI 信号線、配線の接続確認
- DALI 配線が正しく接続されていることを確認 します。
- 主電源配線と同様に、軽く引っ張って接続が確実であることをチェック します。
6️⃣ DALI BUSの接続と電圧測定
- DALI BUSが主電源および DALI ライン 信号線に適切に接続されていることを確認 します。
- DALI ラインの電圧を測定し、16V~20V DC の範囲内であることをチェック します。(公称値は 18V DC)
- 測定値を記録します。
7️⃣ DALI 端子での電圧確認
- 各照明器具の DALI 端子に DALI ライン電圧が適切に供給されていることを確認 します。
8️⃣ DALI ラインの電圧降下チェック
- DALI ラインの最も遠い照明器具で測定した電圧が、DALI BUSでの測定値と 2V DC 以内の差であることを確認 します。
- 2V 以上の低下がある場合は、以下の可能性を調査します。
- 配線長が 300m を超えていないか
- DALI ラインのどこかに接続不良がないか
9️⃣ イーサネット/インターフェース/コントローラーの配線確認
- 各デバイスが適切に配線され、主電源、DALI ライン、建物の LAN に正しく接続されていることを確認 します。
🔟 RAPIX アドレス指定のテスト
- RAPIX アドレス指定 DALI-2 USB レッドボックスを各 DALI ラインに順番に接続 します。
- レッドボックスの「点滅」ボタンを押し、そのDALIラインのすべての DALI 照明器具が点滅することを確認 します。
- DALI 非常灯の場合は、赤色/緑色のテストステータス LED やメインの緊急ライトが点滅することを確認 します。
✅ すべての項目を確認できたら、設定プロセスがスムーズに進行!
この 10 項目のチェックリストを 事前に確認し、すべてのボックスにチェックを入れれば、設定プロセスは効率的になります。
配線ミスや接続漏れによる 時間のかかるトラブルを未然に防ぐことができ、スムーズな DALI システムのセットアップが可能になります!