DALI リレー – 後退ではなく前進

DALIリレーを使用する理由は、DALI非対応の負荷をDALIシステムに統合し、建物全体の照明・設備を一元管理するためです。
特に改修プロジェクトや特殊な用途では、DALIリレーが重要な役割を果たします。

DALIリレーが必要な主なケース

  1. 既存の非調光照明器具をDALIシステムに統合

    • 改修プロジェクトで、すでに設置されている非DALI対応の照明を引き続き使用する場合、DALIリレーを介して制御できます。
  2. DALI非対応の新しい照明器具の制御

    • お客様が「DALI対応ではないが絶対に使いたい」器具を指定した場合、DALIリレーを使用すればDALIシステム内で制御可能になります。
  3. 特定のエリアや回路の制御

    • 駐車場照明や列車の回路
    • 屋外照明の回路
    • 道路照明
      これらは個別に制御する必要がない場合が多く、DALIリレーで回路ごとにオン/オフ制御するとシンプルかつ効率的です。
  4. 照明以外の設備の制御

    • バスルーム、ランドリー、会議室の排気ファン
    • 天井ファン
    • 噴水ポンプ
    • 調光機能のないシャンデリア
      DALIは照明制御が主な用途ですが、DALIリレーを使うことで換気扇やポンプなどの非照明機器もDALIシステムに統合できます。

DALIリレーの導入時に考慮すべきポイント

  1. 負荷の定格を確認

    • DALIリレーが制御対象の負荷(白熱灯、LED、蛍光灯、モーターなど)に適しているかを確認します。
    • 特に突入電流が大きい負荷(LEDやモーターなど)は、適切な定格のDALIリレーを選択する必要があります。
  2. DALIアドレスの使用

    • DALIリレーの1つのショートアドレスで、回路全体を一括制御できます。
    • 例えば、廊下の複数の照明を1つのDALIリレーでまとめて制御することで、アドレスの節約が可能です。
  3. 設置場所の選定

    • DALIリレーを配電盤に設置するのが一般的ですが、負荷の近くに取り付ける方が便利でコスト削減につながる場合もあります。
  4. 突入電流の考慮

    • 負荷の種類に応じて、DALIリレーの選択と回路ブレーカーのサイズを適切に決定する必要があります。

結論

DALIリレーを活用することで、DALI非対応の照明や設備をDALIシステムに統合し、スマートかつ効率的な制御を実現できます。単なる後付けではなく、DALI全体の制御範囲を広げる重要な要素として活用可能です。

RAPIX DALI Relays

error: !
Scroll to Top

Register for news and notification of updates

Why Register?  Registering makes it easier to inform our customers and users about new updates and features.

We won’t fill your inbox with spam emails and we will never sell any mailing lists.