技術解説ガイド
PWM制御調光の基礎とDALIシステムでの制御方法
PWMの仕組みとDALI統合のポイント
LED照明のPWM調光方式の仕組み
PWM制御方式の仕組みは、1秒間に数百回という非常に高速で電気の 「点灯」と「消灯」を高速で繰り返し、その点灯時間の比率を変えることで明るさを調整する」というシンプルなものです。
人間の目には、点灯している時間の割合(デューティ比)を変化させるだけで、視覚的には連続的な調光として感じられます。
デューティ比による明るさの変化例
- 100%:最大の明るさ(常時点灯)になります。
- 50%:入力の半分の時間だけ点灯しているため、見た目には明るさが半分程度に感じられます。
- 10%:1サイクルの時間(ONとOFFを合わせた全体)の中で、「点灯(ON)している時間」が全体の10%で、残りの90%が「消灯(OFF)」である状態を指します。
💡 PWM調光のメリット
仕組みが単純でありながら、出力の予測が容易で安定した制御が可能なため、LED照明の調光方式として幅広く活用されています。
1. PWM調光とDALI制御の組み合わせとは?
PWM調光は、LEDの点灯と消灯を高速で繰り返して明るさを調整する手法であり、スムーズな明るさ調整ができるのが特徴です。
しかし、一般的なPWM照明は専用の調光信号線が必要となります。そこで「MP112DJ1」を間に挟むことで、DALI規格のデジタル信号をPWM信号へと変換し、DALIコントローラーやタッチパネルなどから一括してスマートに制御できるようになります。
2. MP112DJ1の主な特徴とメリット
- 国際標準規格IEC 62386(-102, -209)に準拠しており、信頼性の高いシステム構築が可能。
- 多彩なモード選択(DIPスイッチ&設定):
- 単色(DT6) / 調色(DT8)の切り替えがDIPスイッチで行えます。
- 日本国内で主流なPWM:100%オフ、0%オン、多彩な周波数(240Hz〜3100Hz)に対応。
- 高い拡張性:1チャンネルあたり最大250mAのソース電流に対応し、1回路あたり最大50台までのPWMドライバを接続可能です。
3. 導入・運用時のポイントと注意点
💡 ディップスイッチ(DIP SW)による設定
本体のDIPスイッチを切り替えることで、1台の機器で「2チャンネル独立制御」「1チャンネル同期制御(Single)」「DT8調色制御」などの動作モードを柔軟に選択できます。
⚠️ 安全上のご注意
本器の設置・配線工事には電気工事士の資格が必要です。感電や故障のリスクを防ぐため、必ず専門の施工業者にご依頼ください。また、DALI回路はFELV回路として設計されているため、適切な絶縁・配線処理を行ってください。
4. こんな場所におすすめ
店舗のディスプレイ照明、ホテルのラウンジ、こだわりの住宅建築化照明など、DALIの高度なシーンコントロールやグループ制御を取り入れつつ、PWM調光による滑らかな明るさ調整を行いたい空間に最適です。